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新橋 〜それはけんたろう的ピンサロの聖地〜
「そうだ ピンサロ、行こう。」
と、まるで京都にでも行ってしまいそうなノリだったのですが、初めてのお店を決めるにあたってどのようなリサーチをしたのかは今となっては完全に忘れてしまいました。
ごめんなさい(笑
よし、新橋にある「ラブアンドピーチ」に行ってみよう。
今から想像すると、多分「店名がなんかエロくて楽しそう」と言うザックリとした理由だったんじゃないかと思います。
初めてのピンサロ。
ソープのようにきちんとした店構え、ある程度教養のありそうな店舗スタッフに出迎えられることに慣れていた私にとっては緊張する瞬間でした。
JR新橋駅の西口を出て烏森通りを渡り、2軒あるパチンコ屋の右の通りを奥に突き進みます。
「中櫻ビル」と言う味のある雑居ビルの片隅に、ぽっかりと開いた地下へと続く階段。
入り口には一応料金を表示した看板があるもののそれ以外の情報はまったく伺い知ることが出来ずに、ピンサロデビューへの一歩をなかなか踏み出せずにいたけんたろう。
かろうじて階段を降りた正面に、女の子の写真が貼られたボードを見ることが出来るのみ。
いよいよ意を決してピンサロへの階段を降り切ったとき、目に飛び込んできた光景に衝撃を受けました・・・
そうそう!
これだよこれ!!
薄暗い店内
チープな内装
出勤中の女の子の写真が並ぶボード
爆音で流れるユーロビートのようなBGM
モゴモゴ何を言ってるんだかわからない、ちょいヤンキー風のスタッフ
高校生の時に修学旅行で行ったボロっちい温泉旅館の、トイレに漂っていた消毒液の匂いと同じ香りが一瞬鼻腔を刺激した時。
なんとも言えない懐かしさ。
そして初めて目にするこのピンサロと言う空間の猥雑な雰囲気に、本能レベルでの居心地の良さを感じた事を覚えています。
この雰囲気から味わえるワクワク感こそ、私が風俗に求めていた物なのだと。
ついに迎えるピンサロ童貞からの卒業
緊張のあまりに、心の中で反復練習してきた一言さえも思いっきり噛んでしまう不甲斐なさ。
「あぁ、絶対にデビュー戦だってバレたわ」
別にスタッフはそんな事いちいち気にしてないだろうに。
ちょっと自意識過剰気味に落ち込みながらも案内されたシートで女の子を待ちます。
今は無くなってしまったこの「ラブアンドピーチ」はベンチシートタイプでした。
最近はフラットシートタイプのお店が多いように思いますが、けんたろうはベンチシートもなかなか好きなのです。
そしてやってきた女の子。
長いロングヘアの綺麗な女の子でした。
少しだけおしゃべりをした後、「上に乗ってもいいですか?」
と言って私の上にまたがってくると、そのまま私にキスをしてくれたのです。
「いやー、実はこう言うところくるの初めてで・・・どうして良いかわからなくて」
「ピンサロが初めて」と言う意味で言ったつもりなのに、なぜか「風俗自体が初めて」みたいな言い方をして思わず「ピュア」を気取ってしまうけんたろう。
そんな私の言葉に、彼女もこの仕事を始めたばかりなのだと言う事を教えてくれます。
後々わかる事なのですが、彼女のピンサロへの入店のきっかけは「靴下のモデル」だと騙されて入ったそう。
今ではよくガールズバーの募集を見てピンサロに誘い込まれる女の子が多いそうですが、そういえばこの頃はまだガールズバーと言う業態があまりメジャーではなかったなぁ。
その分色々な方法で女の子を集めていたんですね。
無事に初ピンサロでのファースト射精を済ませて女の子としばしの雑談。
女の子が言うには
お兄さんすごくタイプだから来てくれて嬉しい!
と、嬉しいリップサービス。
若い女の子にこんなこと言われたらまぁ、悪い気はしないですよね(笑
私も調子に乗って残りの時間をバッチリ楽しませてもらいました。
こうして私の記念すべきピンサロデビューは、今となっては私の聖地と化したこの新橋で
なんのハプニングもなく(クソつまらなくて申し訳ない)つつがなく終了したのでした。
この女の子とはその後何度か遊ぶ事になるのですが、話はある方向へと展開を見せる事になります。
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